五代目古今亭 今輔(ここんてい いますけ);(1898年(明治31年)6月12日 - 1976年(昭和51年)12月10日)
群馬県佐波郡境町(現:伊勢崎市)出身の落語家。本名は、鈴木 五郎(すずき ごろう)(旧姓:斎藤)。生前は日本芸術協会(現:落語芸術協会)所属。出囃子は『野毛山』。俗にいう「お婆さん落語」で売り出し、「お婆さんの今輔」と呼ばれた。
『お婆さん三代記』、『青空お婆さん』、『ラーメン屋』、『葛湯(くずゆ)』、この噺『妻の酒』『ダイアモンド』といった新作がほとんどであるが、古典怪談噺は本格派で、『江島家怪談』、『もう半分』、『藁人形』、『死神』などを得意とした他、『ねぎまの殿様』、『囃子長屋』などの珍品や芝居噺の『もうせん芝居』、三遊亭圓朝作の長編人情話『塩原太助一代記』など。
小山三時代までは素噺の達人と評されたが、上州訛りに苦労した末に新作派に転向した。
米丸時代からSPレコードを吹き込み、戦後も多くの録音が残している。
「古典落語も、できたときは新作落語です」というのが口癖で、新作落語の創作と普及に努めた。弟子たちに稽古をつける際も、最初の口慣らしに初心者向きの『バスガール』などのネタからつけていた。だが、もともとは古典落語から落語家人生をスタートしていることもあって、高座では古典もよく演じており、一朝や前師匠小さんに仕込まれただけあって高いレベルの出来であった。特に『塩原太助』は、自身が上州生まれだったこともあり人一倍愛着が強く、晩年は全編を通しで演じていた。
ウイキペディアより
■日本酒(にほんしゅ);通常は米と麹と水を主な原料とする清酒(せいしゅ)を指す。日本特有の製法で醸造された酒で、醸造酒に分類される。
日本では、酒類に関しては酒税法が包括的な法律となっている。同法において「清酒」とは、次の要件を満たした酒類で、アルコール分が22度未満のものをいう(3条7号)。
1.米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
2.米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの
3.清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
お酒(日本酒)には普通酒と特定名称酒があります。普通酒は全生産量の8割を占めています。ここでは特定名称酒を取り上げます。
本醸造酒
本醸造酒とは、精米歩合70%以下(3割を糠として捨てて、残りの7割で酒を醸す)の白米、米こうじ、醸造
アルコール及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なものに用いることができる名称であ
る。
使用する白米1トンにつき120リットル(重量比でおよそ1/10)以下の醸造アルコールを添加してよいことになっ
ている。
特別本醸造酒とは、本醸造酒のうち、香味及び色沢が「特に良好」であり、かつ、その旨を使用原材料、製造
方法その他の客観的事項をもって当該清酒の容器又は包装に説明表示するもの(精米歩合をもって説明表
示する場合は、精米歩合が60%以下の場合に限る)に用いることができる名称である。
純米酒
純米酒とは、白米、米こうじ及び水のみを原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なものに用いるこ
とができる名称である。ただし、その白米は、他の特定名称酒と同様、3等以上に格付けた玄米又はこれに相
当する玄米を使用し、さらに米こうじの総重量は、白米の総重量に対して15%以上必要である。
特別純米酒とは、純米酒のうち、香味及び色沢が「特に良好」であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方
法その他の客観的事項をもって当該清酒の容器又は包装に説明表示するもの(精米歩合をもって説明表示
する場合は、精米歩合が60%以下の場合に限る)に用いることができる名称である。
純米酒は、特定名称酒の中でも(純米のものを含む)吟醸系の酒や本醸造酒に比べて濃厚な味わいがあ
り、蔵ごとの個性が強いといわれる。
1991年(平成3年)に日本酒級別制度が廃止されて以降、2003年(平成15年)12月31日までの間は、「純米
酒」の品位を一定以上に保つため、「精米歩合が70%以下のもの」と法的に規制されていた。当時は精米歩
合が高いほど高級酒であるという通念があったからである。
しかし、近年の規制緩和の一環として、この規定は2004年(平成16年)1月1日に削除され、米だけで造ってあ
れば、たとえ普通酒並の精米歩合であっても「純米酒」の名称を認めることとなった。この改正に関しては、評
価は消費者の選択に任せるべきで「消費者の権利拡大である」と賛成する立場と「酒造技術の低下を招くも
の」と批判する立場がある。
この規制緩和によって、醸造アルコール無添加でも米粉などを使用していたために「純米酒」を名乗れなかっ
た銘柄が、数多く格上げされるのではないかという疑念があったが、実際には先述のように「麹歩合15%以
上」「規格米使用」といった制約があり、麹歩合15%未満の酒や規格外米・屑米・米粉を使用した酒は「純米
酒」を称することはできない。
一方で上記の条件を満たした上で、かつて普通酒にも用いられなかったような低い精米歩合にあえてするこ
とで、独特の酒質を引き出す低精白酒などの新しい純米酒の開発も進んだ。
吟醸酒・純米吟醸酒
吟醸酒とは、精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造アルコールを原料とし、吟醸造
りによって製造した清酒で、固有の香味及び色沢が良好なものに用いることができる名称である。低温で長時
間かけて発酵させて造られ、吟醸香と呼ばれるリンゴやバナナ、メロンを思わせる華やかな香気成分(酢酸イ
ソアミルやカプロン酸エチルなど)を特徴とする。吟醸造りでは、最後にもろみを絞る前に、吟醸香を引き出す
ために醸造アルコールを添加する(使用する白米1トンにつき120リットル、重量比でおよそ1/10以下という制
限がある)ことで、芳香成分や味に関係する成分をより日本酒側に残すため、香りや味が濃くなる。また、絞っ
た後の日本酒に醸造アルコールを添加すると、味に関しては淡麗ですっきりする。
純米吟醸酒とは、吟醸酒のうち、醸造アルコールを添加せず、米、米こうじ及び水のみを原料として製造した
ものに特に用いることができる名称である。一般に醸造アルコールを添加した吟醸酒に比べて穏やかな(控え
めな)香りや味となる。
一般に吟醸系(の酒)と表現する場合は、吟醸酒・純米吟醸酒・大吟醸酒・純米大吟醸酒などの吟醸香を持
つ酒を総称している。
元々は鑑評会向けの特に「吟味して醸した酒」を意味した。1920年代から開発に着手され、1930年代の精米
技術の向上、1950年代以降の吟醸酒製造により適した酵母の頒布、1970年代の温度管理技術と麹および酵
母の選抜育種技術の進歩に促されて品質が向上するとともに、やがて一般市場に出回るだけの生産量が確
保できるようになった。吟醸系の酒が日本国内の市場に流通するようになったのは1980年代以降であり、
2000年代以降では日本国外でも日本食ブームに伴って需要が高まっている。
大吟醸酒・純米大吟醸酒
大吟醸酒とは、吟醸酒のうち、精米歩合50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味及び色沢が特に
良好なものに用いることができる名称である。吟醸酒よりさらに徹底して低温長期発酵する。最後に吟醸香を
引き出すために少量の醸造アルコールを添加する。
純米大吟醸酒とは、大吟醸酒のうち、醸造アルコールを添加せず、米、米こうじ及び水のみを原料として製造
したものに特に用いることができる名称である。一般に醸造アルコールを添加した大吟醸酒に比べて穏やか
な香りで味わい深い。フルーティで華やかな香りと、淡くサラリとした味わいの物が多いが、重い酒質も有り、
酒蔵の個性が大きく反映される。
大吟醸酒は最高の酒米を極限まで磨き、蔵人の力を結集して醸した日本酒の最高峰といえる。
■三三九度;神前の結婚式で行われる固めの儀式のひとつ。三献の儀ともいう。
三三九度のやり方は
一の盃(小) 新郎→新婦→新郎
二の盃(中) 新婦→新郎→新婦
三の盃(大) 新郎→新婦→新郎
本来はこのように三段に重ねられた盃を上から順番にひとつの盃で 交互に三回、合計九回いただく作法だったことから三三九度と言われるようになりました。
これは陰陽説で奇数が縁起のいい数字とされていることに由来します。
お酒を注ぐときもお銚子を3度傾け3度目で盃に注ぎ、飲むときにも1、2度目は口をつけるだけで3度目に飲むのが一般的な作法です。
また簡略して、初めに女性が三度、次に男性が三度、最後に女性が三度の合計九度飲む。儀式には大中小三つの大きさの盃を一組にした三ツ組盃が用いられる。三三九度は婚礼の中で、夫婦および両家の魂の共有・共通化をはかる儀式である。日本の共食信仰に基づく。また、古代中国の陰陽に由来する儀式で、陽の数である三や九が用いられた。
■しらふ;【素面/白面】
酒に酔っていない、ふだんの状態。
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