落語「カラオケ病院」の舞台を行く
大越光洋作
■登場する元歌;
北国の春(千昌夫):作詞:いではく 作曲:遠藤 実
昴(谷村新司):谷村新司作詞・作曲
夫婦春秋(村田英雄):関沢新一 作詞 市川昭介 作曲
お久しぶりね(小柳ルミ子):作詞・作曲:杉本真人
■カラオケ;「空」の「オケ(オーケストラ)」の演奏で歌えるという意味。本来歌手が自分の歌のカラオケを持ち歩き、オーケストラの準備のない所でも歌えるようにしたもの。
■金鵄勲章(きんし‐くんしょう);武功抜群の陸海軍軍人に下賜された勲章。功一級から功七級まで。明治23年(1890)制定。年金または一時金の支給を伴う。1947年廃止。
左:功二級金鵄勲章
(功一級金鵄勲章副章)。右:功五級金鵄勲章
■昴(すばる);プレアデス星団というのは、和名で「すばる」、中国では「昴(ぼう)」と呼ばれるおうし座の散開星団のこと。
■病院経営(びょういん_けいえい);一般企業と同じように色々な苦悩を内に秘めています。
■病院(びょういん);病人を診察・治療する施設。医療法では20人以上の入院設備を備えるものをいう。
■内科(ないか);主に身体の臓器(内臓)を対象とし、一般に手術によらない方法での診療とその研究を行う医学の一分野。医学において古代よりその基礎中心ともいえる領域。
日本の代表的内科学書、朝倉書店刊「内科学」によれば「内科学は疾病の本態と原因を明らかにし、疾病を発見し、対処して、患者の社会生活を可能な限りに健康的に維持するための臨床科学である」としている。
■外科(げか);手術によって創傷および疾患の治癒を目指す臨床医学の一分野である。外科学は外科的手法を用いる全ての分野を包括する基礎となる学問である。
■耳鼻咽喉科(じびいんこうか);顔面から頸部までの臓器である耳、鼻腔、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、甲状腺等を主に診療研究する医学の一分野。
■麻酔(ますい):術前、術中、術後に麻酔の管理を行う麻酔科の医師であり、今日では手術の進行と共に不安定になる患者の容態を医療行為によって生命維持する役割(全身管理)を担う。手術室でのチーム医療(手術チーム)の一員である他、複数の麻酔科医を麻酔チームと呼ぶこともある。全身麻酔手術中は、麻酔と筋弛緩剤によって、呼吸を含む患者の生命維持機能の多くが停止するため、必然的に麻酔のみでなく生命維持全般を受け持つ。術後の意識状態の確認も含み、救急医療での蘇生(心肺蘇生法)との学術的繋がりが深い。
■地上げ屋(じあげや);都市における土地は、細切れの状態よりも街区単位でまとまっている方が大規模な建築物が建てられ、面積あたりの利用価値が高くなる。そのため細切れの土地を買い取り区画を大きくして再開発用地等に提供する手法である。 土地の整理分合によって公共用地を生み出し、なおかつ地区全体の土地の価値を高めるという点では、土地区画整理事業や市街地再開発事業などの都市計画事業(面整備)は公的な地上げ行為と言える。 バブル期においては地主や住民を恫喝する等強引に土地を買い漁り、街区単位でまとまった段階で転売して膨大な利益を上げる地上げ屋が台頭していた為、ネガティブなイメージがつくきっかけになった。 しかし本来の地上げは、権利関係の複雑な土地・建物を買収する都市開発の専門業者として存在していたものである。
2016年9月記 前の落語の舞台へ 落語のホームページへ戻る 次の落語の舞台へ |