落語「くず湯」の舞台を行く
有崎勉(柳家金語楼)作
■五代目 古今亭 今輔(ここんてい いますけ);(1898年(明治31年)6月12日 - 1976年(昭和51年)12月10日)は、群馬県佐波郡境町(現:伊勢崎市)出身の落語家。本名は、鈴木 五郎(すずき ごろう)(旧姓:斎藤)。生前は日本芸術協会(現:落語芸術協会)所属。出囃子は『野毛山』。俗にいう「お婆さん落語」で売り出し、「お婆さんの今輔」と呼ばれた。
■有崎勉(ありさきつとむ);(1901―1972)
落語家・柳家金語楼、喜劇俳優、発明家。本名山下敬太郎。東京に生まれる。父の金勝(きんしょう)とともに二代目三遊亭金馬門下。金登喜(きんとき)から小金馬(こきんば)となり、師没後に三代目柳家小さん門下となり、金三(きんざ)で真打。大正末から昭和初期にかけて兵隊の体験を生かした「兵隊落語」で売り、金語楼襲名後も自作自演の新作をペンネーム有崎勉で活躍、今輔や柳昇にも落語を提供していました。千以上の新作落語を書く。昭和5年(1930)春風亭柳橋と「日本芸術協会」設立。1938年に喜劇俳優に転向し、40年に「金語楼劇団」を結成した。舞台、映画、テレビに大活躍し、「喜劇人協会」の会長も務めた。昭和47年10月22日死去。71歳。
■葛湯(くずゆ);葛粉から作ったとろみのある飲み物。通常、葛粉を水で溶いて砂糖を加え、鍋等で緩やかに加熱しながら透明になるまで練って作る。とろみがあるために冷めにくく、体が温まり、消化にも良いため、昔から離乳食・流動食・介護食・病み上がりの食べ物として食べられてきた。また、体が温まるので冬に用いる。
■芥子湯(からしゆ);両足の火照りや痛みに対して、辛子の足湯を行って循環機能を活性化すると良い結果が出ます。熱い温湯に両足叉は両脚を浸けると、循環機能が活発になり、風邪や流感には両足をよくつけると効果が上がります。風邪気味の時これで足を温めると、布団に入っても身体中温々でいられます。
芥子油(からしゆ):芥子菜の種子を圧搾して得た半乾性の脂肪油。食用・薬用。かいしゆ。
こちらはお湯ではなく、油ですから、お風呂みたいには入れません。
京都にある老舗の七味唐辛子屋さんで聞いた話。清水寺門前にある七味屋さんは昔、修行僧が冬の冷え切った身体を温めるための、からし湯に入れるからしを商っていたという話しを聞きました。
■腰湯(こしゆ);すわったままで、腰から下だけを温湯に浸してゆあみすること。座浴。
足湯:最近流行っていて、ドライブインや道の駅、温泉街の駅頭にはこれがあって、膝をめくって足を浸けている光景をよく見掛けます。旅先で疲れたときには簡略な足湯が身体を温め、疲れを取ります。
■塩湯(しおゆ);芥子湯と同じように塩を入れた湯に足湯します。
■布海苔(ふのり);海産の紅藻類の一属。マフノリ・フクロフノリなどの総称。潮間帯の岩石に付着して繁殖。長さ10cm内外。管状で、生長すると中空となり、不規則に分岐し、枝の基部にくびれがある。紅紫色で、表面は粘滑光沢がある。
■ヘチマ;インド原産のウリ科の一年草。また、その果実のこと。日本には室町時代に中国から渡来した。1595年羅葡日対訳辞書および604年の日葡辞書にヘチマ(Fechima葡語のローマ字)で出ている。 本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)。 これが江戸時代の「物類称呼」に「とうり」と訛った。「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。と言われているが、ヘチマの語原が分からないから考えたもののようだ。この説の前から、1697年「本朝食鑑」等に糸瓜と書いて「へちま」と訓じるとある。沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を鍋洗い(なべあらい)に用いたことに由来するという。
ヘチマたわしは、とても硬く切るのも大変です。
ちなみに、私の祖母はのこぎりで切っていました。
そんな硬いヘチマたわしは水に漬けると柔らかくなり使いやすくなります。
そして、ヘチマたわしはあらゆる場面で重宝してくれます。
たとえば、お鍋の焦げ取りやシンクの汚れ落とし。そして、運動靴を洗うときにも使用していました。
たわしが硬いため良く汚れが落ちますよ。そして、足のかかとの角質取りやお風呂の体洗いにも使えます。
足のかかとは、ゴリゴリ落ちるような感覚でしたが、祖母は体をワシワシとたわしで洗っていました。
ヘチマたわしで洗うと、皮膚が強くなり健康になると昔からの知恵だそうです。
なので、痛くない程度にこするのでしたら体洗いにも使えるのではないでしょうか?
私も使ったことがありますが、使い始めは硬く、肌なんかこすったら痛くてたまりません。使い古して捨てたくなる頃が丁度使い頃です。こんな新しいヘチマで擦られたらお婆ちゃんも悲鳴を上げるでしょう。
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