落語「紀州飛脚」の舞台を行く
   

 

 露乃五郎(二代目露の五郎兵衛)の噺、「紀州飛脚」(きしゅうびきゃく)より


 

 【お断り】今回は典型的な、もろ艶笑落語です。紹介する落語も数が増してくると、どうしてもこの様な噺をとりあげるようになります。『R20』ですから、未成年者や眉をひそめる方はご遠慮ください。

 男という物はおかしなもので、大きいのを見ると、「自分のは小さいな」と、劣等感を感じるものです。男は大きいのを自慢しますが、女の人は小さい方が自慢になります。おちょぼ口と言って、小さく小さく見せようとします。ホンマはガバァ~ッ・・・と、ははは。男はやたらと大きいのを自慢したがりますな。かと言って、大きいだけが取り柄でもないんですけどもな~。

 足が速くて有名なので、紀州和歌山まで急ぎの手紙を託された。「走って行ってもらいたい」、「大丈夫です『韋駄天』とあだ名があるくらいですから」、「走るならそのような格好をしてもらいたい。着物がゾロゾロ・ゾロゾロしてたんでは走りにくかろ? 走りやすいように尻からげのひとつもして、走りやすい格好をしてもらわんと・・・」、「してもせんでも一緒ですけども『尻からげせぇ』と言われりゃ、からげますがね~、からげると・・・、覗きよるんですがねぇ」、「覗くってお前、男のくせにフンドシしてへんのかえ?」、「フンドシしたかて何の役にも立てしまへんねん。横からね、ドッデ~ン」、「よっぽど大きいねんな、お前のん。横からドデンと出るか? 難儀やなぁ、それが、尻からげしたら出んのんか?」、「へぇ、尻からげしたら出まんねや」、「ほな上向けてな、その帯でキュッと括っといたら」、「そらあきまへん、上向けて帯で括ったらあんた、止まりはしますが、わたい喉突きまんがな、うつ向かれしまへん」、「何とか方法ないのんかい?」、「四つに折って帯へ挟みまひょか」、「手拭やがな。どないしょ~とお前の勝手やけども、とにかく急ぐねんさかいに走って行ってくれな困るで」、「よろしおま、心得ました」。

 表へ出まして、「さぁえらいこと引き受けた、フンドシしてくんのん忘れた、フンドシでもありゃ~キュッと締め付けとけられんねんけども、こいつはブラブラしてしょ~がない」。と言って、今さら尻からげして走らんわけにはいかん。「そぉや、右、左、振りわけて走ったろ」て、大胆なことを思いついたもんで、大きなやつを両手で抱えると右、左振りながら、「やッ、ドッコイさーのさぁ~ッ」(下座:韋駄天が入る)

 「♪ドッコイさーのサ。♪ドッコイさのえっさっサ、えっさっサのドッコイさ・・・」。一生懸命走って来よったんですが、走ってる途中でションベンがしとなりやがって、「えらいことしたなぁ。止まってたらいかんし『ションベン一町、糞八町』てなこと言いあるわい、ショ ンベンしてるあいだに一町走れる。しながら走ったろ・・・」。ズボラなやつがあったもんで、振り回しながら、まるで散水車が走って行くようなもんで、やりながら走ってる方はよろしいんですが、片一方の草むらに劫(こお)を経た狐が一匹昼寝しとったんです。こいつの頭の上から「♪じゃじゃジャジャ・・・」と掛けて行ってしまいよった。飛脚の走って行く後をジ~ッと眺めた件(くだん)の狐が、「(芝居がかって)あぁ悪いやつなぁ~~。かりにも~、稲荷の遣い姫。狐の~、長(おさ)なるこのわしに、不浄のものを~、掛けるとは、おのれ~、憎っくきあの飛脚、帰り道をば~、覚えて~おれ」。

 「チョマ公、こっち来い」、「何やお父っつぁん」、「この俺に、頭からションベン掛けて行きやがった。あの飛脚、悪いやっちゃなぁ」、「お父っつぁんの仕返ししたらんと腹の虫が収まらんな~」、「せや、それで俺が一計を勘じたんや。偉そぉに男一人前てな顔しやがって、大きなもんを振り立て振り立て行きやがった。あらきっと、あの大きいのんを自慢さらしてけつかるに違いないさかいな、あの大きいやつを喰いちぎったろと思うねん」、「お父っつぁん、あんなもん喰いちぎれるか?」、「神通力で・・・。せやさかいに、お前が俺の股ぐらへ入って、二人でこー肩車するよーな形で、二人が対になって上と下で、お姫様に化けんねん。それで、俺が上の顔になるさかい、チョマ公、お前下でな、お前の口を下の口にすんねん。ほんで、色仕掛けで誘い込むとやな~、あのガキがあの自慢のやつを持ってやな~、お前の口の端(はた)へ持って来よるさかい、そこんとこをガブッとかぶり付いたらえーねや」、「な~るほど、お父っつぁん、それやってこましたろか」。

 大きなお屋敷をこしらえて待っておりますとこへ、そんなこととは露知らん件の飛脚。先方へ手紙を届けました帰り道、今度はさして急がんでもええというんでノ~ンビリ走って来よった。「♪やッ、ドッコイさぁのサァ~。おかしな具合やなぁ? 往きしな、こんなとこにこんなお屋敷あったかいな~? 道を間違ごーたんかいな~?」。
 ボ~ッと立っとりますと、「あの、もぉ~し飛脚殿」、「見りゃ~、紫矢絣(やがすり)に立て矢の字、御殿のお女中とおぼしきお方、何ぞわたいにご用でも?」、「あの~、このよーなお使い、はしたないとおぼし召さずに、話をお聞きくださりませ。実はこのお屋敷のお姫様が、道行くこなたにご懸想(けそぉ)あそばしまして・・・」、「このお屋敷のお姫さんが何ですか、お化粧あそばしたんでやすか? よっぽど綺麗な顔で?」、「いえ『お化粧』ではござりませぬ。あの『ご懸想』」、「はぁ~、『後家相か、嫁入りできるか、人相見てくれ』とおっしゃる? わたい、あんまり人相の方は得意やおまへんが・・・」、「いえ、そーではござりませぬ」、「この家(や)のお姫様がわたしに・・・? ご懸想あそばされた? ご懸想ちゅうたら、つまりあの、ひょっとしたら惚れるという意味の? ホンマでっか? お姫さんがわたしに? へぇ~ッ、こんな大きなとこのお姫さんが、わいに惚れはるちゅな・・・、夢やないらしいなぁ~。『据え膳食わずは男の恥』っちゅうことがあるわいな。こんだけ大きなとこのお姫さんやったら、よっぽど綺麗なお姫さんに違いない。一膳よばれたろ」。

 アホ、一人で目ぇ剥きやがって、間(ま)ごと間ごとと隔てて案内されてまいります。朱塗りの回廊、階(きざはし)、庭には玉砂利が敷(ひ)き詰めてございまして、結構な泉水。一匹何十両というような鯉が泳いでいようという。 「夜目に、こんだけ庭が見えるといぅのは、どこから明かりが差すのか知らんが、結構なお庭やな~。こんだけ空が暗いのに、鯉までハッキリ見えたぁる。おかし気な具合やな~」、「しばらく、これにてお待ちくださりましょう」、一人残して向こうへ行ってしまいます。
 「一人こんなとこ置いときやがって『お待ちくださりませ?』、あッ、向こうに御簾(みす)が下がってる。御簾のこっち側に几帳(きちょ~)があって、なまめかしい布団やな~。布団だけやないで、お姫さん寝てござるがな。はは~んそーか、こんだけ大きいお屋敷のお姫さん、男に顔合わしてもの言うのは恥ずかしい、先寝てござる。『お前の好きなように料理をせぇ』、そのほうがこっちもありがたいけどな~。ヘヘッ、ほなまぁ失礼(ひつれぇ)さしていただきます。そちらからおっしゃったんでおまっさかいに、わたいがネキ行ったさかいいうて『キャ~』てなことおっしゃらんよぉに。え~、お呼びになった飛脚でございまっせ・・・、ほかのもんやござりまへんのでっさかいに、ソォ~ッと、あんまりお顔拝見せんように、裾の方からこう行かしてもらいまっさかい、裾のほぉから・・・。わ、わぁ~、スベスベの足やなぁ~、スベスベの足はえぇけども、わりに毛深いなぁ~。どっかで触った熊の毛皮みたいな感じやがな~、えらい毛が強(こわ)いな~、こんなゴワゴワのもんやろか? あらッ? ケッタイな具合やなぁ~、わしゃこういう上つ方(うえつがた)のお方ちゅな知らんけども、どこが入り口や分かれへん、ズンベラボンみたいなな~。えッ? 入り口無いのんかいな?」。
 「チョマ公、『入り口無い』っちゅうとるがな、おい、こら」、「何や、お父っつぁん?」、「居眠ってる場合やないがな『入り口が無い』ちゅうてるがな、口開けんかい口を」、「口開けんのか、ん、はぁ」。
 「あッ、あったあった。はは~ん、俺が下衆(げす)やねんなぁ、人間が下衆やさかいに、こーいう上つ方ちゅうと気が上(かみ)ずって、どこが入り口や分からん? どこが入口や、ん? 横に裂けてるように思うがなあ~、これ? 我々下々のんと上つ方のんとは違うのか知らん?」。
 「チョマ公、チョマ公『横に裂けてる」言うてるやないか、縦にせんかい縦に」、「あッそーか、ん、分かった」。「ん? 縦になったで。さっき横やったのに・・・、俺が気持ちが上ずってんのかな~。まぁ、縦でも横でもかめへんわ、こんなもんは。こーなったらこっちも上ずってる最中や、早いこといてし もたろ」。
 さぁ、最前から申しておりますとおり、右、左、上へ上げたら喉へ突こかといぅよーな大きなやつをば、その入口のとこへ臨ましてきましたもんでさかいに、子狐め噛みつくどころの騒ぎやない、口いっぱいにほう張りやがって・・・。「ふがががぁ~、ふがががぁ~、ふがぁ~、ふがぁ~」。「何でこない、何でこない入らん?」、「ふがががぁ~、ふがぁ~」、「チョマ公、チョマ公、ガブッと行けガブッと」、「(口の中がイッパイで上手くしゃべれない)ぐじのながまげがいがげげん」、「思いっきり口開けんかい」、「おぼいっぎり、ぐぢあげでも~」。
 「何でこんな入らんのや? やっぱり、上つ方の人ちゅうのは・・・。えぇ~い、思いっきりいてこましたれ」。もー、飛脚もこーなったらヤケクソでございます。力いっぱい『ググググ・ググ~ッ』ときたもんでっさかいに、子狐め喉の奥まで突かれやがって、「うわぁ~ッ、お父っつぁん。死ぬぅ~、死ぬぅ~ッ!」。

 



ことば

巨根を扱った話を
 ・ 巨大な持ち物の男がいて、相手になる女性をあちこち探していた。たまたま大きいという女性に巡り合い、話がまとまった。いざお床入りとなったら、その女性が自分の中から掛布団と敷布団、枕を取り出し「さあ、どうぞ」と言ったので、男は驚いて自分のイチモツの陰に隠れた。

 ・ 向かい合ったアパートの2階同士の若い男女。お互いに魅かれあって話はまとまった。女性が男の所に行きたいが、1階を通ると親にバレてしまう。困っているとかの男、自分の持ち物を長くのばし自分の部屋と相手の部屋を橋渡ししてしまった。「安心して、こっちへおいで」という言葉に、渡りかけた女性は「でも、帰れなくなる」。

 ・ 『藤岡屋日記』によると、逸物の大きさで離縁になったという江戸の裁判例がありますが・・・。
 妻の側が夫を離縁する理由として、「陰茎が大きすぎるから」としているのがおもしろい。というより、男性諸氏は意外な気がするのではなかろうか。 というのは、一般に男は「大きな物」にあこがれをもっている。また、
「大きければ女は悦ぶ」、
「大きければもてる」、
「大きいのを味わうと、女はもう離れられなくなる」
 などという素朴な神話を信じている。巨根願望といえようか。
 しかし、女の側からすれば、そういう男の願望や夢想は滑稽だし、迷惑でもあろう。けっして、大きければよいというものではないのだ。
 繰り返す、大きければよいというものではない。
 ただし、男の筆者がいくらことばを尽くして力説しても、説得力はないであろうな。まさか、自己弁護と思われないだろうか・・・。
 できれば、女性の側が声を大にして、「大きければよいというものではない」と明言してほしいものだ。
「江戸の醜聞禺行」 永井義男著による。

 ・ ある日本の大女優が言っていた。「アメ玉はほどよい大きさが、口の中で転がすことが出来て美味しいが、大きすぎるアメは息が詰まって美味しいどろろではない」と。

 ・ 「女色魚に順ず」というランキングがある。女遊びを魚になぞらえ、評価したものである。
○ 太夫格子は鯛のごとし。平人の口に入がたし。   吉原の太夫や格子などの上級遊女はタイである。
○ 品川は鰹のごとし。上下ともに味ひ安し。  品川の女郎はカツオのよう高級も安価もあり、手軽に味わえる。
○ 夜たか鯨のごとし。くさみにこまる。   街娼の夜鷹はクジラのようなもの。あそこが臭い。
○ 下女は鰯のごとし。好味なれども床いやし。   下女はイワシのようなものだ。味はいいが、品がない。
○ 妾は赤貝のごとし。子をうむと味ひなし。   妾は赤貝のようなもの。子供を生むと、途端に味わいが落ちる。
○ 娘は金魚のごとし。いろのさい上。   未婚の素人の女は金魚で、まさに色事の相手としては最上。
○ 女房は鰹節のごとし。さして味ひなけれどあかず。   女房はかつぶしで、たいして味はないが飽きがこない。
○ 他人の女房は鰒(ふぐ)のごとし。好味なれども命あやうし。   他人の女房はフグのようなものだ。味はいいが、へたをすると命が危ない。
 正長軒宗雪著『吾妻みやげ』から。

解らない人は置いてきますね。この落語については質問受け付けません。

「紀州飛脚」は、露骨な描写が多いが、民話の香がただよう大らかさが特色である。この話は橘ノ圓都が聞きおぼえていたものを改作したものである。三代目桂米朝、二代目露の五郎兵衛が得意とする。オチにも、「あごが外れた」という、スゴイものもある。東京では二代目三遊亭円歌が小噺として演じていた。円歌の口演は、江戸落語らしくあっさりした演出で、最後は下の口が横になっているのを見つけた親狐が子狐に「これ、縦におしよ」と注意するというサゲが用いられている。
 狐のディープ・スロートである。口の方はともかくとして、狐は小陰で知られており、江戸小噺にも、野合をした男女の会話に「お前は狐じゃないのか」 「もしやあんたは馬では」とある。(馬場雅夫)

飛脚(ひきゃく);急用を遠くへ知らせるつかいの人夫。信書・金銀・貨物などの送達を業とした者。すでに鎌倉時代に京・鎌倉間の鎌倉飛脚・六波羅飛脚などがあったが、定置的な通信機関として江戸時代に発達。継飛脚・大名飛脚・町飛脚など。
 江戸時代に入ると、五街道や宿場など交通基盤が整備され、飛脚による輸送・通信制度が整えられた。江戸時代の飛脚は馬と駆け足を交通手段とした。公儀の継飛脚の他、諸藩の大名飛脚、また大名・武家も町人も利用した飛脚屋・飛脚問屋などの制度が発達、当時の日本国内における主要な通信手段の一翼を担ってきた。
 飛脚は明治以降の郵便制度に比較すると費用的に高価で天候にも左右された。また江戸大阪間は一業者で届けられるが、江戸以東や大阪以西へは別業者に委ねられたが、連携は必ずしも円滑ではなかった。このような理由で、期日に届かないことも多かった。毎日配達しないため、近世の書簡は案件をまとめて記されることが多く、費用的に安価であることや儀礼的な理由で飛脚を用いずに私的な使用人を介して伝達されることも多かった。
右上図:「富嶽百景 暁の富士」部分 葛飾北斎画 天保6年(1835)幕府公用の継飛脚。

紀州和歌山(きしゅう わかやま);紀州藩(きしゅうはん)は、江戸時代に紀伊国一国と伊勢国の南部(現在の和歌山県と三重県南部)を治めた藩。紀伊藩(きいはん)とも呼ばれる。 版籍奉還後に定められた正式名称は和歌山藩(わかやまはん)。藩庁は和歌山城(和歌山県和歌山市)。藩主は紀州徳川家。紀州家は徳川御三家の一つで、石高は55万5千石。紀伊一国37万石のほか、伊勢国内の17万9千石を統括するために松坂城に城代を置いた。その他、大和国に約1千石の所領があった(石高には御附家老の水野家新宮領と安藤家田辺領を含む)。 大坂の南にあって、大坂の商業圏に入っている商業都市です。

韋駄天(いだてん);バラモン教の神で、シヴァ神の子とされる。仏教に入って仏法の守護神となり、増長天の八将軍の一。特に、伽藍を守る神とされる。また、小児の病魔を除く神ともいう。捷疾鬼(しょうしつき=顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神)が仏舎利を奪って逃げ去った時、これを追って取り戻したという俗伝から、よく走る神として知られる。
 転じて、足の速い人。

尻からげ(しりからげ);着物の後ろの裾をまくり上げて、その端を帯に挟むこと。尻はしょり。「尻絡げして駆け出す」。
右図:役者舞台之姿絵 「まさつや」 歌川 豊国画

劫経る(こうをへる);長い年月を経る。年功を積む。
 
矢絣(やがすり);矢羽根の模様を表した絣柄。矢筈(やはず)絣。
 和服の柄や千代紙の柄として使用されることが多く、特に紫色の矢絣の着物は時代劇や歌舞伎の腰元の衣装によく使用されている。 日本では非常に古くから使われている模様で、本来は矢羽模様の絣を指していた。 江戸時代に、結婚の際に矢絣の着物を持たせると出戻ってこない(射た矢が戻ってこないため)といわれるようになり、縁起柄とされるようになったため、小紋などにも矢羽模様が使用されるようになり、矢羽模様をさして「矢絣」と呼ぶようになった。

立て矢の字;帯の結び方の一種。矢の字結びの変形。
右写真:矢絣の着物を着た上に、帯を立て矢の字で結んだもの。

懸想(けそう);思いをかけること。恋い慕うこと。

後家相(ごけそう);夫に死別して、その家を守っている寡婦。やもめ。未亡人。の人相、手相。
後家にあらわれた吉凶。また、その相を占うこと。

(きざはし);昇降するために造った段。階段。きだはし。

御簾(みす);簾(ス)の尊敬語。すだれ。
 特に、神前・宮殿などに用いるすだれ。細く削った竹で編み、綾・緞子(ドンス)などで縁をとったもの。

几帳(きちょう);屏障具の一。室内に立てて隔てとし、また座側に立ててさえぎるための具。台に2本の柱を立て、柱の上に1本の長い横木をわたし、その横木にとばりを掛けたもの。御帳台、壁代、御簾のつら、女性の座側などに立てる。冬は練絹に朽木形、夏は生絹(スズシ)に花鳥など。また裾濃(スソゴ)・香染・綾・白・鈍色(ニビイロ)などがあり、4尺・3尺の几帳、枕几帳・寄几帳・指几帳など、種々ある。
右図;几帳。広辞苑

ネキ(根際);(上方方言) きわ。そば。

強い(こわい);物がかたくて処理しにくい。弾力がない。
 
ズンベラボン;のっぺら坊。つるつる坊主。凹凸がなく、つるつるでのっぺりしていること。また、そのさまやそのようなもの。

 


                                                            2017年4月記

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