落語「日照権」の舞台を行く 五代目春風亭柳昇の自作噺、「日照権」(にっしょうけん)より
■日照権(にっしょうけん);建築物の日当たりを確保する権利のこと。近隣に、マンションなど高層の建築物が立てられ、日当たりが阻害されることが予想される場合に、仮処分申請や損害賠償訴訟を起こす根拠となる。
■内容のギャグは、当時の世相をアラにして、出来ています。昭和58年(1983)1月録音のテープからです。
■お歳暮(おせいぼ);『お歳暮はお金が取れない人が、取れる人の所に持って行く制度です』と、柳昇は言っています。
■回覧板(かいらんばん);文書などを板・厚紙に付けて回覧するもの。町内では、概ね数日から一週間程度で巡回するルートが予め定められている。地域によっては文書の表紙下部には印を押す枡が並んでおり、読み終わった家の者は、そこに押印または署名を行い、次の家に届けるシステムとなっている場合もある。
■鮭(しゃけ);新巻鮭の材料となるのはシロザケが多く、そのほかベニザケ、マスノスケ、マスなども用いられる。沖で捕られたものは銀色をしており、特に工船内で製造されたものが最も美味であるとされる。産卵を控え、沿岸の定置網に掛かったものは婚姻色を呈し、川を遡上してきたものは婚姻色がさらに強くなり(ぶちザケ)、味も次第に劣ってくる。生産地は工船や北海道が多く、生産量は年間6万トン弱。
■ミニシャケ;もらった鮭を身の部分だけ一回分切って、つなげて次に持って行った。もらった人も同じ考えで一切れ切り取って次に回した。もらった人も身だけ切って次に回したが、身が無くなって頭とシッポだけになってしまった鮭。当時はミニスカートが流行っていて、短くなってしまった鮭を称して『ミニ鮭』と言った。
■更地(さらち);地上に建築物などの存しない宅地。
■総評(そうひょう);日本労働組合総評議会の略称。1950年、産別会議・全労連の左翼的方針に反発した民同系労組が結成した労働組合の全国組織。GHQの支持を受けて発足したが、やがて戦闘性を強め、労働運動の中核をなす。全日本民間労働組合連合会(略称:連合)が、1987年、総評・同盟などの労働四団体の枠を越え、大多数の主要民間単産により結成。それにより総評は解散。その後、87年、連合(日本労働組合総連合会の略称)に官公労組が加わり発足したナショナル‐センター。
■団体交渉(だんたいこうしょう);労働組合が使用者と労働条件に関して交渉すること。日本国憲法第28条でこの権利が保障され、使用者が正当な理由なくこの交渉に応じないと不当労働行為となる。団交。
■田原 俊彦(たはら としひこ);(1961年2月28日午前11時57分 - )、日本のアイドル歌手、俳優、タレント。
神奈川県横須賀市出生、山梨県甲府市出身。フォーミュラミュージックエンタテインメント所属。
愛称はトシちゃん。妻は元モデルの向井田彩子。長女はタレントの田原可南子。
■憲法(けんぽう);憲法は各法律の根本原則を表しています。そのため、これに反した法律は無効となります。
■民事訴訟法(みんじ そしょうほう);民事訴訟に関する手続法。最初の民事訴訟法典は1890年(明治23)制定、1926年大改正(29年施行)。79年には第6編強制執行の部分が削除され、別に民事執行法が制定されたのち、96年に大改正し、口語化(98年施行)。
■刑事訴訟法(けいじ
そしょうほう);刑法の具体的実現を目的として一定の手続を規定する法。狭義には刑事訴訟法典(1890年(明治23)制定、1922年、48年に全面改正)をいう。
■NATO北大西洋条約(ナトー きたたいせいようじょうやく);(North Atlantic Treaty
Organization)
北大西洋条約機構。北大西洋条約に基づき1949年結成された西欧諸国とアメリカ・カナダの加盟する集団安全保障機構。最高機関は全加盟国の代表から成る理事会。66年フランスが軍事協力面から離脱した後、総本部はパリからブリュッセルへ移転。
■外国映画『ET』(がいこくえいが ET);『E.T.』(イーティー、E.T. The Extra-Terrestrial)は、1982年公開のアメリカのSF映画。ならびに、同作品に登場する、架空の地球外生命体(Extra=外の、Terrestrial=地球の)の名称。
■行政改革(ぎょうせい かいかく);国・地方の行政機関または特殊法人の機構・制度・運営を改革すること。主として合理化・簡素化や定員削減を行い、行政の効率化と行政費用の抑制を図ることを目的とする。行革。
2017年6月記 前の落語の舞台へ 落語のホームページへ戻る 次の落語の舞台へ |