落語「赤貝猫」の舞台を行く 露乃五郎(露の五郎兵衛)の艶笑噺、「赤貝猫」(あかがいねこ)より
■二代目 露の五郎兵衛(2だいめ つゆの ごろべえ);(1932年3月5日 - 2009年3月30日)は、落語家、大阪仁輪加の仁輪加師。
本名: 明田川 一郎(あけたがわ いちろう)。上方落語協会会長、日本演芸家連合副会長、番傘川柳本社同人、日本脳卒中協会会員などを歴任した。生前の所属事務所はMC企画、五郎兵衛事務所。
■このような艶笑話は通り越さなくては出来ない。師匠の春團治が言うには、現在自分が興味を持っていることは絶対話してはいけない。通り過ぎて、卒業したらしゃべれ。卒業していないと、生々しくて聞いていられない。自分が興味を失ったことだけを喋れば、それが芸になる。それから興味を失うまで勉強するのが大変だった。(五郎兵衛談)
■八代目桂文楽の<赤貝の小噺>
<赤貝の小噺>
■この噺の猫には前段があって、
■赤貝の産地;明治から昭和のはじめまでは千葉県検見川、東京都羽田、神奈川県子安の順でランクが決まっていた。東京湾では沢山捕れて安かったが現在では採れなくなって、宮城県名取市閖上(ユリアゲ)産が有名。
■赤貝の料理;
■有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり);愛知県名古屋市緑区の有松・鳴海地域を中心に生産される絞り染めの名称。江戸時代以降日本国内における絞り製品の大半を生産しており、国の伝統工芸品にも指定されている。「有松絞り」、「鳴海絞り」と個別に呼ばれる場合もある。
木綿布を藍で染めたものが代表的で、模様については他の生産地に類を見ない多数の技法を有する。絞り地なので、浴衣にしたとき直接肌に触れず、サラリとして着心地は良い。
■博多の伊達締め;元は伊達締めという商品があったわけではなく、「細い帯」だったようです。
「細い帯」が扱いやすいように改良されて、帯とは違う製品ができたという流れのようです。博多織りの伊達締め中心110cmほどが厚く織られていて、体にフィットしやすくなっています。二重に巻きます。幅約10cm全長約220cm。
伊達締めは着物の崩れを防ぐために、帯の下に締めるもので、表からは見えません。湯上がりの浴衣には簡易的に伊達締めで、帯替わりに使います。
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