落語「嘘つき村」の舞台を行く 二代目三遊亭金馬の噺、「嘘つき村」(うそつきむら)より
ことば
■ウソ(嘘);真実でないこと。また、そのことば。いつわり。
■知謀(ちぼう);智謀。ちえのあるはかりごと。巧みなはかりごと。
■五戒(ごかい);〔仏〕在家(ザイケ)の守るべき5種の禁戒(キンカイ)。
■紺屋の明後日(こんやのあさって);紺屋に行って未だ染が出来ていないときは「いつできますか?」と聞きますが、決まって「あさって・・・」と言うところから出ています。本当の納期ではなく、その時逃れの言葉でしか有りません。また、蕎麦屋さんに出前を注文したのになかなか来ない。「あとどの位かかりますか?」、「今出ました」。それと同じです。
■宗谷(そうや);北海道の北端、宗谷海峡に臨む宗谷岬で、そこから名付けられた船名。第1次南極観測隊(1956年11月8日〜1957年4月24日)を乗せて南極の昭和基地に行った砕氷船で、第6次観測(1961年10月30日〜1962年4月17日)まで使用された。現在は東京・船の博物館に(1979年(昭和54年)5月1日から)展示保存されています。(展示模型より宗谷)
■南風が吹くと;北半球では北から吹く風は冷たいものですが、南半球の南極では逆で南風が冷たい風です。
■オーロラ;(ローマ神話の曙の女神アウロラから)
地球の南北極に近い地方でしばしば100km以上の高さの空中に現れる美しい薄光。不定形状・幕状など数種あり、普通、白色または赤緑色を呈する。主として太陽から来る帯電微粒子に起因し、磁気嵐に付随することが多い。極光。
■珊瑚樹(さんごじゅ);樹枝のように見えるところから、珊瑚の別称。
■千三つ(せんみつ);(真実なのは千のうちわずかに三つだけという意)
うそつき。ほらふき。
■千住(せんじゅ);東京都足立区南部から荒川区東部にかけての地区。江戸時代日光街道第一宿として繁栄した。現在北千住駅を中心に商業地区として発展している。その先の「嘘つき村」は未だ行ったことが無いので分かりません。
■万フィ;万に一つも無い。
■一里(いちり);地上の距離を計る単位。36町(3.9273km)に相当する。昔は3百歩、すなわち今の6町の定めであった。
■六地蔵(ろくじぞう);六道において衆生の苦患(クゲン)を救うという6種の地蔵。地獄道を教化する檀陀(ダンダ)、餓鬼道を教化する宝珠、畜生道を教化する宝印、阿修羅道を教化する持地、人間道を教化する除蓋障、天道を教化する日光の総称。異説もある。
■近江の湖水(おおみのこすい);琵琶湖。千住の先の嘘つき村から、昼のおかずに琵琶湖に出掛けたなんて、これはスゴイおっ母さんです。
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