落語「あたま山」の舞台を行く 桂枝雀の噺、「あたま山」(あたまやま。別名「さくらんぼ」)
■サクランボの花は;食用で一般的なものはセイヨウ実桜と言う品種の実です。
■ソメイヨシノ;花が綺麗なのは世界一の桜ですが、この木は種からは増えない。元来、山吹の花のように種が出来ないのです。ではどうやって増やすかというと、挿し木です。気候の変化や環境の変化があると、遺伝子が同じですから、全滅する危険があります。
■サクランボ;木を桜桃(おうとう)、果実をサクランボと呼び分ける場合もある。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化され店頭に並んだものはサクランボと呼ばれる。
■どうやってあたまの池に飛び込むの;いろいろうんちくを並べる人が落語家を含め大勢居ますが、落語はそんな些細なことは気にしない。だって、お花見や池で遊ぶ連中がいるくらいですから。
■海外にも似た話;ビュルガー原作の小説「ほら吹き男爵の冒険」に、これとよく似たエピソードが存在する。 主人公のミュンヒハウゼン男爵が狩りに出かけ、大鹿を見つける。丁度弾が切れていたので代わりにサクランボの種を鉄砲に込めて撃つと、鹿の額に命中したものの逃げられてしまう。数年後、同じ場所に行ってみると、頭から10フィートばかりの立派な桜桃の木を生やした鹿がいた。男爵はこれを仕留め、上等の鹿肉とサクランボのソースを一緒に手に入れた。世界中には似たような話もあるもの。
■可笑しい噺;枝雀がマクラで振っていた話から、
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