落語「もらい風呂」の舞台を行く 四代目 桂米丸の噺、「もらい風呂」(もらいぶろ)より
■四代目桂 米丸(かつら よねまる);(1925年4月6日 - )は、神奈川県横浜市出身の落語家。社団法人落語芸術協会最高顧問。本名は須川 勇(すがわ いさむ)。出囃子は『金比羅舟々』。2019年現在94才になる。
■団地(だんち);団地とは、もともと一団の土地を指す言葉であり、住宅団地であれば「住宅の集合体」を意味します。したがって民間の大規模分譲マンションなどでも、定義上は団地に該当する場合があります。しかし、一般的に団地と言えば日本住宅公団(現・都市再生機構)による公団住宅、または都道府県や市町村による公営住宅を指すことが多いでしょう。
■風呂場(ふろば);公営住宅では風呂場のスペースは有っても、風呂桶やバーナーは無かったように聞いています。最近の公団では、風呂場はどうなっているのでしょうね。
最近の風呂釜は、キッチンや洗面所にも給湯しています。当然、風呂場にも給湯していますが、昔のように浴槽の湯が上の方は熱くて、下の方は冷たいなんて事は有りません。昔、子供が「お風呂の湯が熱いからうめたよ」と言ってましたが、かき混ぜる前にうめたのでぬるい湯に成ってしまいました。また、時間を見計って止めないと、溢れてしまったり、熱すぎて入れない様なことが有りました。
右写真、江戸東京博物館、公団住宅の初期の形式で作られたモデル。このモデルでは木桶の湯船になっています。
最近は全自動で、過去の様なことは有りません。湯加減も温度設定していますので、温度が下がると自動で追い炊きをしてくれます。またボタンを押せば、強制的に追い炊きが始まります。扉を開けてわざわざ聞かなくても大丈夫です。
■もらい湯;昔はどこの家にも風呂があるとは限らないので、自分の家に風呂がない時には、よその家の風呂に入らせてもらったりすることがありました。
風呂に入らせてもらう・・・もらい湯とは、そんな様子の言葉です。
別に、お湯をグラスにいただく・・・というわけではなくて、風呂に入らせてもらうというわけです。
■ベランダの洗濯機;
右写真、江戸東京博物館、公団住宅のセットに置かれていた初期の洗濯機。上部に突き出たハンドルは、上下に付いたローラーの間に洗濯物を挟み入れて、濡れた洗濯物の水を絞るものです。今の様に、遠心脱水だとか、温風乾燥なんか無い時代のオール手動の洗濯機です。でも、有ると無いとでは大違いです。
■一輪挿し(いちりんざし);手軽ながらお花そのものの美しさや生命力を感じられる一輪挿し。お花を引き立てる一輪挿し。
上、photo:Maya Kruchankova/Shutterstock.com
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