落語「いたりきたり」の舞台を行く 桂枝雀の噺、「いたりきたり」より
■名前の付け方;この噺では『でたりはいったり』と『いたりきたり』。区別するのに頭の中がこんがらがって、私は、話中の友人と同じようにイライラしてきます。犬と猫を飼っている人が、名前を付けるのに、犬には『ねこ』、猫には『いぬ』と付けて楽しんでいたという。落語のマクラで笑わせる小咄があります。マクラのような小咄なら笑っている間に本題に入っていきますから好いのですが、この噺は本題がこれですから、混乱が解けきれません。桂枝雀はよく間違わずに演じきったと思います。お客さんが整理しきれずにいるところを、次に進んでしまい、演者はお客さんがモタモタしているのを楽しんでいます。
■ペットショップ;犬、猫、小動物(ウサギ、モルモット、ネズミ、小鳥など)を販売する店舗。
■イタチ(鼬、鼬鼠);ネコ目(食肉目)
イヌ亜目 クマ下目 イタチ科 イタチ属 Mustela
に含まれる哺乳類の総称である。オコジョ、イイズナ、ミンク、ニホンイタチなどがイタチ属に分類される。ペットとして人気のあるフェレットもイタチ属である。
なお、「イタチ」の語は元来、日本に広く棲息するニホンイタチ Mustela itatsi
を特に指す語であり、現在も、形態や生態のよく似た近縁のチョウセンイタチ M. sibirica coreana
を含みながら、この狭い意味で用いられることが多い。
■下等動物(かとうどうぶつ);体制の簡単な動物のやや俗な総称。 対語、高等動物。広辞苑
下等生物は、例えば単細胞生物のように極めて単純な体構造をしているため、多細胞生物で、かつ複雑な進化の過程を経てきたヒトにとっては、自分の体と比較して極めて単純であるということをもって「下等」と表現される。
■ナマコ(海鼠、英: sea cucumber);棘皮動物門のグループの一つで、ナマコ綱 Holothuroidea に分類される。体が細長く口が水平に向くなどの特徴を共有する一群である。世界に約1500種、日本にはそのうち200種ほどが分布する。食用になるのはマナマコなど約30種類。寿命は約5-10年。
■新幹線;「ひかり」は、東海道・山陽新幹線で「のぞみ」「みずほ」に次いで速い列車で、「準速達列車」の位置づけです。おもに東京−新大阪・岡山間で運行されていて、一部列車が岡山−博多間も走ります。ただし系統は分断されていて、東京−博多間を通しで走る「ひかり」はありません。
山陽新幹線の準速達列車としては「さくら」もあります。九州新幹線に直通するのが「さくら」、山陽新幹線のみ(博多まで)が「ひかり」です。岡山より西では、「ひかり」はあまり走っていません。東京−新大阪間の所要時間はのぞみ2時間45分程度(名古屋・新大阪行き以外)・ひかり3時間15分程度(岡山・広島ゆき)。
「のぞみ」は最速の列車で、東京・品川・名古屋・京都・新大阪・新神戸(以下略)の駅のみ停車します。ひかりは列車によって他の駅(静岡など)にも停車します。つまり、ひかりの方が停車駅が少し多いということで若干トータル時間がかかります。またのぞみはひかりより座席指定券は500円高くなります。
東海道新幹線は、300系・700系・N700系の3種類の車両を使っていますが、のぞみはN700系と700系が優先的に利用されます。ひかりは700系が多いでしょうか。ただ、専用という訳ではありませんので、臨時ののぞみで300系ということもあります。そのため、のぞみとひかりで座席が違うということはありません。東京から新神戸までは3時間を少し切る程度の時間になります。
のぞみとひかりは、停車駅を絞り込んで早く目的地にたどり着けるかどうかの違いなので、乗った楽しみでの違いはほとんどありません。
富士山の麓を走る新幹線。
■願ったり叶ったり(ねがったり かなったり);願い望んでいたとおりに事の叶うこと。「願ったり叶ったりの好条件」。
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