落語「仏馬」の舞台を行く 柳家喬太郎の噺、「仏馬」(ほとけうま)より
黒馬
■勧進(かんじん);社寺・仏像の建立・修繕などのために金品を募ること。勧化(カンゲ)。この噺では、本堂建立の為と言っています。
■お布施(おふせ);(梵語daanaの訳。檀那は音訳)
■生臭坊主(なまぐさ
ぼうず);肉食をする僧。戒律を守らない僧。不品行な僧。
■破戒僧(はかいそう);仏の定めた戒を破って良心に恥じない僧。
■前世(ぜんせ);〔仏〕三世の一。現世に生れ出る前の世。過去世。前の世。先の世。
■戒律(かいりつ);〔仏〕出家者・在家者の守るべき生活規律。「戒」は自発的に規律を守ろうとする心のはたらき、「律」は他律的な規則。
五戒とは、
■艱難辛苦(かんなん しんく);困難に出合って、つらく苦しい思いをすること。
■お釈迦様(おしゃかさま);釈迦牟尼。(しゃか‐むに=「牟尼」は聖者の意)
仏教の開祖。インドのヒマラヤ南麓のカピラ城の浄飯王(ジヨウボンノウ)の子。母はマーヤー(摩耶マヤ)。姓はゴータマ(瞿曇クドン)、名はシッダールタ(悉達多)。生老病死の四苦を脱するために、29歳の時、宮殿を逃れて苦行、35歳の時、ブッダガヤーの菩提樹下に悟りを得た。その後、マガダ・コーサラなどで法を説き、80歳でクシナガラに入滅。その生没年代は、前566~486年、前463~383年など諸説がある。シャーキヤ‐ムニ。釈尊。釈迦牟尼仏。
■祝儀(しゅうぎ);祝意を表すために贈る金品。引出物(ヒキデモノ)。(芸人・職人・女中などに与える)こころづけ。はな。
■般若湯(はんにゃとう);仏寺で酒の隠語。僧侶間で日本酒のこと。般若とは梵語で智慧のこと、智慧を出す湯の意味。
仏寺の隠語には未だ他にもあります。
■仏罰(ぶつばつ);仏から加えられる罰。
■さし毛;動物の毛で、全体の部分と違った色の毛が交じっていること。また、そのような毛や動物。
■次郎兵衛さん、弁長さんが言ったウソを真に受けて、最後の最後まで馬のクロと弁長を混同しています。お坊さんは、不妄語戒を守って、ウソはつかないと頭から信じているのでしょう。可哀想に。
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