落語「無精の代参」の舞台を行く
   

 

 桂枝雀の噺、「無精の代参」(ぶしょうのだいさん )より


 

 無精な人を扱いましたお噺で・・・。

 「お早よぉ、起きるとも起きんともつかん、起きたらどやねん」、「きのうの朝な、起きかけたんや、ほたらな、足の親指に服の破れ引っ掛かったんや、それ取んのん邪魔くさいから、そのままにしてんねん」、「いやいや、今日来たっちゅうのんほかでもないねん、実はな、こないだから能勢の妙見さんに月詣りしてんねん。今日はちょ~どその当日やねんけどもな、ひょ~しの悪い、おら行かれへんねや。家のもん皆聞ぃたんやけどな、あかんらしぃ、フッと思い付いたんがおまはんや。おまはんなら体が空いてると思たんでな、でや、すまんけど能勢の妙見さん、わしの代参に行てもらえんかい?」。
 「頼まれりゃ、断るのが邪魔くさいし、行きまひょか」、「わしゃ行ってもぉたら助かんねやさかい、そぉと決まったら、起きっちゅうのに、おいッ」、「よっこいしょっと・・・」、「何じゃいお前、着物着て寝てんのん」、「着替えたりすんのん邪魔くさいからね、ずっとこれ」、「着替えへんのんかいな、エゲツナイなぁ」。
 風呂にも行かず、襟垢がたまっても洗濯もせず、「まぁ何でもえぇわ、おら行てもぉたら助かんねや。これお賽銭とお蝋燭代や渡しとこ。ちょっと懐から手ぇ出したらどやねん。袂ん中入れとくで、これな、ここに弁当がこしらえてきたぁんね、これ持ってって」、「もぉ弁当やなんかえぇわ」、「こっから妙見さん、能勢まで歩いて行ったら腹減るよってな、これちょっと腹が減ったら・・・、ここ、首へ括り付けとくで」、「もぉ~ッ、弁当みたいなもんえぇのに」、「腹が減ったら食べたらえぇねん。ほんだら行ってきて」。
 「行けるよぉにしてぇな。表出てな、妙見さんのほぉへ向けて、わたいの体一つボ~ンと突いて」、「どぉなんねん?」、「突かれた弾みで歩きだす」、「ほなこの方角でド~ンと突いたらえぇねんな、いくで、イヨッと・・・」、「そぉそぉ、これで歩けんねん」、「久し振りに表出たけど、アホじゃ皆。バタバタせなんだら腹減らん、腹減らなんだら何も食わいでえぇ、食わいでもよかったらバタバタせぇでもえぇ、アホや・・・。あぁ、もぉ十三(じゅ~そ~)や、三国や、岡町や、早いなぁ・・・ 」。

 ブツブツぼやきながら能勢のお山へかかってまいりますと、そこかしこから、「妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」の声が聴こえてまいります。
  「ちょっと坂が急になってきたなぁ、ちょっと~馬力をかけて・・・。ちょっとかかり過ぎたなぁこら。もぉそこ妙見はんやがな、こら止まらんで・・・」、「妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、家内安全、商売繁昌、無病息災、厄神退散、(ボコッ)痛たッ、痛たぁ~ッ、何しなはんねん」、「えらいすんまへん、けどあんた、よぉいてとくなはったなぁ。あんたがいなんだら、前の賽銭箱へボ~ンと当たってるとこや」、「何でんねん、あんた」、「ここへ代参に来たんでんねん。わたいの袂にお賽銭とお蝋燭代が入ってまんねん、ちょっと出してちょ~だい」、「手ぇおまへんのか?」、「手は懐にあるんで」、「出しなはれ」、「邪魔くさい」。
 「ケッタイな人やなぁ、え? 出したらよろしぃのん・・・? これがお賽銭、お蝋燭代・・・、へッ、あげましたで」、「えらいすんまへん、おおきに。へてから・・・」、「何でんねん?」、「わたいの代わりに拝んどくなはれ」、「あんた、何しに来たんや」、「代参でんがな」、「ほな、あんたやりなはれ」、「邪魔くさいがな、あんた拝んでなはんねん」、「どない言ぅて拝んでえぇや分かれへんがな」、「いやいや、そこはもぉ出来合いで」、「普通に拝んでよろしぃか? 妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、家内安全、商売繁昌、無病息災、厄神退散、逃したまえ。これでよろしぃか? あッ、妙見さん、わたいのやおまへんで、この人のんです」、「おおきに、えらいすんまへん。へてから・・・」、「まだあんのかいなおい、何やねん」、「わたいの体、大阪のほぉへ向けてボ~ンと突いとくなはれ、突かれた弾みで歩きだす」、「わたいも乗りかかった舟だ、何でもやったげま」、「突きよぉが足らなんだら大阪まで行かんと岡町あたりで止まってしまう。また、あまり突き過ぎると大阪通り越して和歌山のほぉへ行てしまう。ちょ~ど大阪の丼池(どぶいけ)の真ん中あたりで止まるよぉな突き方」、「行けぇ~ッ(ボ~ンッ)」、さすがに腹が立ったとみえまして、力いっぱいボ~ンッと突いた。可哀相にこの男、一間ほど飛び上がって歩いとぉる。

 「うわぁ~ッ、えらいことなったこら・・・、あかんがなこら、無茶し~ないな、大阪通り越して和歌山どころやあれへんがなこれ、和歌山通り越して、こらベトナムのほぉへ行てしまうがな、えらいことになったがなこら・・・。あ~ッ、首の弁当が邪魔やなぁ・・・、こんなん食ぅのん邪魔くさいしなぁ、誰ぞ来たらこれ食わしたろ・・・。下から大きな口開けて上がって来るやつがあるなぁ、よ~し、あいつに食わしたろ。お~いッ、下から大きな口開けて上がって来るやつぅ~ッ」、「妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、わしのことかぁ~ッ?」、「そぉや~ッ、お前やぁ~ッ。だいぶに腹が減ってるらしぃ~、わしの弁当やるさかい、食てくれぇ~ッ」、「そんなもん、食ぅのん邪魔くさ~いッ」、「おんなじよぉなやつ上がって来やがったな・・・。大きな口開けて腹が減ってんのんと違うんかぁ~ッ」、「何かしてけつかんねッ、笠の紐のほどけたん、アゴで止めてんねやわい」。

 



ことば

二代目 桂枝雀(かつら しじゃく);本名、前田達(とおる)。兵庫県神戸市。1961(昭和36)年、桂小米として二代目桂米朝に入門。1973(昭和48)年、桂枝雀(二代目)を襲名。1999(平成11)年3月13日、自殺を図り入院。同4月19日、心不全のため死去。享年59歳。

マクラより、
 皆それぞれ気性が違うところが面白い。なんでもかんでもやりたい人があるかと思うと、また、もぉ何をすんのも嫌やちゅな人があって、いたって不精な人がある。

 【不精猫】
 いたって不精な親子が、枕を並べて寝ておりましたが・・・、「お父っつぁん」、「何やねん?」、「お灯明の火ぃ、消すのん忘れたんや。えらい風が出てきたよ、消しといたほぉがえぇのんと違うやろか」、「お前立って行って消さんかいな」、「わい消すのん邪魔くさいがな」、「わいかてじゃ~くさいがな」、「ほっとこか?」、「ほっとけ、ほっとけ」。
 「しめ縄に燃え移ってるわ、火事になるで」、「火事になると思たら、お前消さんかいな」、「わい消すのん邪魔くさいがな」、「わいかてじゃ~くさいがな」、「ほっとこか?」、「ほっとけ、ほっとけ」。
 「あたり一面火の海やなぁ・・・、ボチボチ逃げな危ないで」。

 とぉとぉ二人とも焼け死んでしまいまして、あの世へまいりまして閻魔さんの前へ引き出されます。
 「おのれの不精のために大火をいたし、世間に迷惑をかけた段、その咎(とが)軽からず。来世(らいせぇ)は人間に生まれ変わらすことはでけん、畜生道に落としてやる。しかし、本日は先代閻魔の十三回忌に当たるによって、特別の情け、望みの獣に生まれ変わらしてやる。望みの獣があらば申してみよ」、「わい言ぅのんじゃ~くさいがな、ほっとこか?」、「ほっとけ、ほっとけ」。「お父っつぁん『馬はどや?』て」、「人乗せて走ったり、もの引っ張ったり、競馬やなんやいぅて、じゃ~くさいなぁ、断れ」、「お断りを」、「牛はどぉじゃ」、「牛なぁ、田圃へ出てせんど働いて、挙句の果て牛肉や、じゃ~くさい断れ」、「お断りを」。
 「しからば、犬はどぉじゃ」、「家の番したり人追いかけたり、警察犬やなんやいぅてじゃ~くさい、断れ」、「お断りを」、「しからば猫はどぉじゃ?」、「猫なぁ、あらえぇかも分からんなぁ。別に何もせぇでもえぇんやさかいなぁ、夏は涼しぃとこで、冬は炬燵のネキで寝てるだけやしなぁ。猫にしてもらおか」、「猫、お願いします」、「して、毛並みに望みはないか」、「なるべく汚れめが目立たんよぉに、真っ黒けのんにしといてちょ~だい」。
 えらい不精な人があったもんで・・・。

無精(ぶしょう);からだを動かして物事をするのを面倒くさがること。また、そのさま。身だしなみに頓着とんちゃくしないさまなどにもいう。「―な性格」「出―」「筆―」。

代参(だいさん);本人の代わりに神社・仏閣へ参詣すること。また、その人。遠方の名山霊場に代表者を派遣する参詣方法。落語でも「大山詣り」や「伊勢詣り」など。浪曲では「石松代参」など。

不精猫(ぶしょうねこ);落語の小咄の一つ。「無精の代参」に合った話をマクラに持って来ています。

能勢の妙見さん(のせの みょうけんさん);は、大阪府豊能郡能勢町にある日蓮宗の寺院。真如寺の境外仏堂。山号は無漏山。本尊は妙見菩薩。妙見山の山頂付近にあり、北極星信仰の聖地として知られる。

   能勢妙見ホームページ https://www.myoken.org/about/

 能勢妙見山には鳥居があり「妙見宮」とも呼ばれますが、『日蓮宗霊場能勢妙見山』とあるように、日蓮宗のお寺です。 能勢妙見山は、能勢町地黄の眞如寺の飛び地境内となっており、 正式には「無漏山眞如寺境外(けいがい)仏堂能勢妙見山」といいます。 昔は、神仏習合といい神様と仏様を同じようにお祀りしており、聖域と俗界を隔てるものとして鳥居が建てられました。明治になって、神仏分離(1868年)が行なわれ、鳥居は神社に建てるものと認識されましたが、能勢妙見山は寺院ですが昔の名残で今も鳥居が残っています。

 鎮宅霊符神と妙見大菩薩は同体で、もとは北辰=北斗星・北極星の信仰に始まるものです。 太古の昔から太陽・月・星の運行を神秘的なものとして崇め、中国の道教では鎮宅霊符神、仏教では妙見大菩薩と呼ばれ、国土安穏・五穀豊穣・除災招福、開運隆昌の守護神として信仰されてきました。 妙見大菩薩は日蓮宗以外でも、真言宗・天台宗また神道などに取り入れられています。 妙見大菩薩の神格化する北極星は、常に北を指しています。昔から旅人の指針として仰ぎ見られてきたことから、人生の道を導き開いてくれる開運の守護神として深く信仰されてきました。
 開運と言うことから、妙見様は何でも聞き届けてくださる守護神として、勝負も守ってくれるということで有名な将棋の坂田三吉が関根八段との対局の前夜、屋根の物干し場で太鼓をたたいて、「能勢の妙見さん頼んまっせ」と拝んでいたシーンは舞台でも映画でも印象に残ります。 また、指針ということで、学問の守護神としても祀られてきました。

月詣り(つきまいり);1日(ついたち)に神社へ参拝することを、御一日参(おついたちまいり)と呼んだり、毎月参拝するという意味で「月参り」と呼びます。 「御朔日参り」とも表現され、「朔日(ついたち)」は新月のことです。旧暦である太陰暦(現在は太陽暦)では、月の運行を基準としていたため、1日は新月で、15日は満月と決まっていました。1日の新月は物事が新しく始まり、15日の満月は物事が”満了”するときです。 古来より日本では、1ヶ月を区切りとし、1日と15の日には早起きをして、氏神様の神社に参拝し、無事に過ごせたことに対する感謝、そして新しい月への祈願(無病息災・家内安全・生業繁栄)をすることを大切にしてきた風習。

お賽銭(おさいせん);お賽銭の意味や起源には諸説があります。現在では神社にお参りすると、お賽銭箱に金銭でお供えしますが、このように金銭を供えることが一般的となったのは、そう古いことではありません。 もともと、御神前には海や山の幸が供えられました。その中でも特に米を白紙で巻いて包み「おひねり」としてお供えしました。 私たちは祖先の時代から豊かな自然に育まれ暮らし、秋になるとお米の稔りに感謝をして刈り入れた米を神様にお供えしました。こうした信仰にもとづき、米を「おひねり」としてお供えするようになったのです。しかし、貨幣の普及とともに米の代わりに、金銭も供えるようになりました。
 神社本庁

お蝋燭代(おろうそくだい);灯明料。灯明は、闇を照らす智慧の光と言われています。
 火を供える方法としては、古くは平らなお皿に油を入れて油を灯す方法がとられていましたが、今は、簡便な蝋燭や、火事の心配がない電球を使うことが多くなっています。

十三(じゅうそう)や、三国や、岡町や;大阪駅(梅田)を北に阪急電車で淀川を渡った駅が十三、その先神崎川の手前が三国。続いて服部、岡町、豊中、池田、能勢へと続く。

 十三は、大阪府大阪市淀川区南西部、阪急電鉄十三駅周辺の地名。 地名の由来は、摂津国西成郡の南端を一条とし、北へ順次数えると十三条の場所に当たるという条里制に基づく説や、かつて当地に存在した中津川の渡しが淀川の上流から数えて13番目の渡しであったとする説など、諸説存在する。

 三国は、大阪市淀川区の地域名で、淀川区の北部、神崎川沿いに位置する。神崎川の三国の渡しや三国橋に由来する。
 阪急宝塚線の高架が通り、三国駅が設置されている。駅の北側を神崎川が流れている。なお、川の手前は大阪市淀川区であるが、川を越えると豊中市になる。東側には「サンティフルみくに」と呼ばれる商店街がある。2009年までに近辺では区画整理・再開発が実施され、駅の東口にはロータリーが完成し、西口には高層マンションが林立するなど、風景は大きく変貌を遂げた。

 服部(はっとり)は、大阪府豊中市中南部に位置する地区。服部の北西約4kmには大阪国際空港が控えている。
 能勢街道に沿う宿場町となった。加えて服部天神宮が菅原道真伝説から「足の神様」として崇敬を受けるようになり、門前町としても繁盛するようになった。殊に江戸時代中期から幕末にかけては殷賑を極めたという。

 岡町は大阪府豊中市の広域地名・地区。現住所表記では岡町、岡町北、岡町南、岡上の町で、旧住所では大字岡町だった地域である。豊中市の行政が集中している箇所であり、市の中枢に当たる地区である。岡町駅は、大阪府豊中市中桜塚一丁目にある、阪急電鉄宝塚本線の駅。

 豊中は、大阪府北部の豊能地域に位置する市。中核市に指定されている。 人口は約40万人であり、大阪市、堺市、東大阪市に次いで府内第4位の人口を擁する。

 池田、池田市(いけだし)は、大阪府の北摂豊能地域に位置する市。大阪府の北西部、大阪平野の北辺部に位置する。市域は南北に細長く、北部は北摂山地の五月山と久安寺川沿いの小盆地、南部は扇状地と猪名川の平野である。 市内南部には閑静な住宅街が広がり、箕面有馬電気軌道(現阪急電鉄)による宅地開発や阪神間モダニズム文化の影響を受けた街並を擁する。阪急宝塚線は阪急電鉄の創業路線であり、池田市は阪急が初めて住宅分譲を行った地としても知られる。阪急電鉄の創業者である小林一三の邸宅も当市に位置しており、現在は小林一三記念館という企業博物館になっている。他にも日清食品の創業者である安藤百福もこの地に居を構えたことから、 カップヌードルミュージアムも所在している。市街地北部の五月山山麓の一部や、南部の待兼山山麓には高級住宅街が広がる。市の中央部の五月山に位置する五月山公園は、春の桜、秋の紅葉などで市民に親しまれ、山上からの夜景も有名である。

 能勢、大坂府の最北端の町。阪急宝塚線の川西能勢口駅で、能勢電鉄妙見線に乗り換え終点妙見口駅下車、ケーブルカーに乗り換え山頂にたどり着く。兵庫県川西市黒川と大阪府能勢町との県境に妙見山はあります。
 妙見山、標高660m。

 能勢街道(のせかいどう)は、大阪市北区中津1丁目から池田市を経て妙見山の能勢妙見堂に至る旧街道。能勢街道は長興寺南から分岐し、箕面の滝や瀧安寺、勝尾寺への参拝路の箕面街道がある。 また、現在では旧街道に並行する、国道176号大阪~豊中~池田および国道173号池田~多田~能勢~篠山(但しバイパス等を除く)の通称・別称として使われることも多い。
 中津で中国街道から分岐して、十三、三国、庄内、服部、岡町、石橋、池田、木部、古江、多田、一の鳥居、そして尾根筋を通り妙見山へ至る。
 右地図。
 上方落語「池田の猪買い」で通った街道。猪肉は、現在は狩猟対象にこそなっていないものの、待兼山ではイノシシの目撃情報がある。
 また、落語「鼓ヶ滝」の舞台、鼓滝駅が兵庫県川西市鼓が滝1丁目5 に有り、能勢妙見さんに行く道筋、能勢電鉄妙見線に駅があります。

南無妙法蓮華経、家内安全、商売繁昌、無病息災、厄神退散
 南無妙法蓮華経とは、仏教で用いられる言葉である。「南無」はnamoの漢語への音写語で「わたくしは帰依します」を意味し、「妙法蓮華経」の五字はサンスクリット語の「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ 」を鳩摩羅什 が翻訳した版の法華経の正式な題名である。
 日蓮は、「南無妙法蓮華経」の題目を唱え(唱題行)、妙法蓮華経に帰命していくなかで凡夫の身の中にも仏性が目覚めてゆき、真の成仏の道を歩むことが出来る(妙は蘇生の儀也)、という教えを説き、法華宗各派の祖となった。

和歌山(わかやま);大坂府の南隣の和歌山県は関西地方に属し、紀伊半島に位置します。同名の県庁所在地である和歌山市には、和歌山城があります。現在の城は江戸時代の姿を復元した建造物で、丘の上の城跡は公園として整備され、城の上からは市内を一望できます。熊野三山として知られる三つの神社は、参詣道で結ばれています。また、真言宗の総本山がある高野山の頂上付近には、100を超える寺院があります。
 わかやま歴史物語100 http://wakayama-rekishi100.jp/ 
 最南端は太平洋で、その先はベトナムだと言っています。

丼池(どぶいけ);大阪市の中心部にある繊維問屋街。中央区の船場(せんば)地区に位置し、心斎橋筋の東隣を南北に伸びる丼池筋のうち、中央大通りの船場センタービルをはさむ南北の一画で、隣接する本町、南久宝寺(みなみきゆうほうじ)、心斎橋筋などとともに伝統的な繊維卸問屋が集中し、商都大阪を代表する中船場の問屋街を構成する。丼池筋は北の土佐堀川から南の長堀通り(長堀川が1964年に埋め立てられたもの)までの区間の街路で、かつては建具屋、指物屋、道具屋などが並び、東隣の堺筋本町付近が繊維問屋の中心であったが、第2次大戦後に繊維商品を取り扱う業者がここに進出し、新しい問屋街を形成した。
 南の塩町あたりにあった難波薬師の境内に大きな池があり、これを丼池と呼んでいたことからこの名がついたとされます。 かつては家具や小間物問屋が集まっていましたが、戦後は繊維問屋街として発展しました。 大阪で最初にアーケードが出来ましたが、1933年(昭和8)老朽化により撤廃されました。丼池は難読地名で有名。また、俗称ですので地図上では見つけられないでしょう。

笠の紐(かさのひも);お祭りで使用される笠に角笠(つのがさ)があります。お遍路さんが被る笠や、江戸時代のお侍さんが旅をする時に使っていた笠です。お祭りでは日よけや雨除けとして利用しています。角笠はあご紐と後頭部の紐でしっかり頭に固定するので激しく動いても角笠が取れにくいですが、その顎の紐が緩むと・・・。
 祭塾のホームページより https://matsurijuku.com/tsunogasa/ 

 


                                                            2022年7月記

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