落語「恨み酒」の舞台を行く 原作:織田正吉氏 桂南光の噺、「恨み酒」(うらみざけ)より
■織田 正吉(おだ しょうきち、1931年12月4日 - 2020年11月20日)は、日本の演芸作家、放送作家、エッセイスト。本名は構 恒一(かまえ つねいち)。
日本笑い学会名誉会員、関西演芸作家協会顧問。このほか、日本笑い学会理事、園田学園女子大学短期大学部講師を歴任。
■大阪のミナミ(おおさかの みなみ);大阪で「ミナミ」と呼ばれるエリアは、難波(なんば)や、グリコの看板や巨大なカニの立体看板で有名なかに道楽がある道頓堀、千日前周辺の繁華街を指します。
最近ではテレビ番組などメディアでも「ミナミ」という呼び方をしますが、実際には「ミナミ」という地名はなく、地元の人が使う愛称のようなものです。
■阪町(さかまち);近世初期、大坂城下の南端だった道頓堀に芝居小屋ができると、対岸の島之内南部には遊里が出来、この遊里がミナミと呼ばれた。その後、城下各所に点在していた遊里は下船場の新町遊廓に統合された。しかし、以降も島之内南端の宗右衛門町、道頓堀の九郎衛門町と櫓町、その南東の坂町、同じく南西の難波新地などに続々と遊里ができ、これらは総じて「南地五花街」と称された。
船場と道頓堀に挟まれた島之内は、北部は職人町として船場とともに城下の中枢を担ったが、色町となった南部は船場の商いどころに対して粋どころと呼ばれた。心斎橋筋は新町遊廓と道頓堀を結ぶ道路として発展し、小売店が立ち並ぶようになった。
近代以降、刑場や墓地であった千日前にも繁華街が広がり始め、難波駅や湊町駅(現:JR難波駅)が開業すると一気に拡大した。
■小料理屋(こりょうりや); 簡単な料理と酒とを供する和風の飲食店。(コトバンク)
■大将(たいしょう);元来は、軍隊の階級の一つで、将官に区分され、中将または国によってはフランス海軍のように上級中将の上に位置する。軍隊の最上級者の呼称で、そこから、その店のトップ(店長、オーナー、調理長)に対して愛敬の念で呼ぶ語。
■暖簾も掛けておりません;準備中の意味。『のれん』の本来の役目は目隠しです。
多くはお店の入り口に設置して、中の様子を見えにくくしています。
設置する理由は様々で、お客様のプライバシーを守る意味もあれば、日差しや風が入ってくることを防ぐねらいもあります。
また、のれんが出ているかどうかで『営業中』がそうでないかをお知らせする役目もあります。
■棟上(むねあげ);家の基礎工事が進み、木材(鉄骨)を使って家の枠組みを組み始め、一番最後に屋根の一番高い場所に「棟木」と呼ばれる横木を取りつける時点のことをいいます。この「棟木」を屋根の上に「上げる」ことから、棟上げと呼ばれています。 また、建て方、建前、上棟と呼ばれることもあります。
■お姐さん(おねえさん);(お姉さん)元来は目上の女性を呼ぶ時に使う言葉。
■小鉢(こばち);副菜を盛る小さな器を指しますが、そこに盛られた料理そのもののことも小鉢と呼ばれます。小鉢は料理を盛るための器であると同時に、料理の美味しさを引き立てる役割も担っています。 「食器がいつも同じでどこかつまらない」と感じた時にも小鉢を効果的に使えば雰囲気を変えられるでしょう。
■突き出し(つきだし); 料理屋などで、酒のさかなとして最初に出す、ちょっとした料理。お通し。先付け。その時期の旬にこだわった食材を、用意しているのでメニューには通常表示されていません。
「お通し」とは、お客様から最初のお料理の注文を受けた後に出す、酒を飲みながら軽くつまめる小料理の事を指します。お通しは席料(テーブルチャージ)の意味を持つ場合も多いのです。
「お通し」の由来は、お客様の注文に対して、「お店が注文を承りました」ことを表すために出されるようになったと言われています。
「お客様の注文はお通ししました」の意味から「お通し」と呼ばれるようになった。
■イカの塩辛(いかのしおから);現代の日本で一般的に塩辛というとイカの塩辛を指すが、いかの塩辛以外でも名の知れたものでは、
いかの塩辛は、肝が大きい種であるスルメイカを使うことが多い。
伝統的なイカの塩辛は、大きく分けて以下の三種類に分類できる。
■豆腐(とうふ);煮た大豆の搾り汁(豆乳)を凝固剤(にがり、石膏など)によって固めた加工食品。しっかりした食感のものは、型に入れたり、布地に包んだりしたうえで重しを乗せて、水分を押し出し、減らす工程が加わる。伝統的製法の堅豆腐のほか、現代では代替肉やスナックバー状、麺、米飯状に成型した豆腐も製造・販売されている。
木綿豆腐ー
豆乳に凝固剤を加えて凝固させ穴の開いた木綿豆腐用の型箱に布を敷いて流し込み圧搾・成形した豆腐。表面に布目が付くことからこの名がある。普通豆腐ともいう。脱水と成型という過程を通じ水溶性ビタミンの含有量が大きく減少するもののタンパク質、カルシウム、鉄などが多く含まれている。カルシウムが欲しいなら絹ごし豆腐よりも木綿豆腐が優れている。重量100gあたりのエネルギー80kcal、たんぱく質7.0g、灰分0.7g。
木綿豆腐を作ると、水切れがよく非常に硬い豆腐が出来上がる。
■ウニ(海胆、海栗);「雲丹」の字をあてるときはウニを加工した食品を指す。日本の俳句では春の季語。
上、ウニの刺身とにぎり寿司。
■カラッケツ(空っ穴);所持金が全くない状態のこと。
■無銭飲食(むせんいんしょく);後払いの飲食店で飲食して代金を支払わずに逃げることをいう。刑法上の詐欺罪に該当することがある。俗に食い逃げ(くいにげ)ともいう。
当初から支払う意思を欠いていた場合、
飲食物の提供を受ける前から支払う意思を持たずして、「支払う」と装って飲食物を注文し(欺罔行為)、その結果、店員が支払いを受けられるものと誤解し(錯誤)、飲食物を交付させた(財産的処分行為)場合には、詐欺罪の構成要件に該当する。
詐欺罪の着手時期は、欺罔(ぎもう=相手を錯誤に陥らせるように事実をいつわること)行為を開始した時であるから、その後翻意して代金を支払っても、詐欺罪は成立する(詐欺未遂罪)。
■グツ悪なって(ぐつ わるうなって);関西、西日本の方言で、都合が悪い。具合悪い。
2022年8月記
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