落語「税関風景」の舞台を行く 五代目春風亭柳昇の自作噺、「税関風景」(ぜいかんふうけい)より
■税関(ぜいかん);国際的な物流の管理に関与する必須的な機関であり、世界の多くの国々に同様の機関が設けられ、その名称としても「税関 (Customs)」ということばが使用される。また税関関連の国際機関としては、世界179か国・地域からなる世界税関機構がある。
アメリカ合衆国税関・国境警備局やフランス税関・間接税総局のように出入国管理や国境の警備も兼ねる機関もあるが、日本では出入国管理などは法務省入国管理局が行うなど、国によりその業務範囲は異なる。
■柳昇は、落語創作当時、海外に出たことが無いので、この噺の創作のために、経験者に聞いたり、税関に出向き、関係者から話を聞いた。
この噺では、通関の時、税金の掛かるのを恐れ、観光旅行の帰りにいろいろと、無い知恵を働かせた噺です。
■入国審査;入国(入境)する前に審査を行い、許可を認められた者が入国できる。国籍を有する者が外国から帰国する際にも入国審査を通過する必要がある。入国審査では入国目的や滞在期間などの試問が行われる(ここで目的や滞在先が曖昧であるなどによって不法入国しようとしていると発覚することもある)。また、税関審査や検疫を受ける。
島国である日本に、外国人が入国する場合は入国審査官によって上陸審査を受け、上陸拒否事由に当たらないことを確認した上で上陸許可を得なければならない(通常は旅券に上陸許可シールが貼付される)。2007年(平成19年)11月20日より、J-BISが導入された。
密輸を行う目的としては、
輸入禁制品・規制品とは、
■ワシントン;
2.グランドキャバレーワシントン、銀座と新宿にあった。ナイトクラブ「クラウン」や赤坂の「ニューラテンクォータ」等があったが、オイルショックの時に消えて行った。赤坂のTBSの近くには「ミカド」もあって最盛期には500人近くの女性がいた。赤坂ミカドも1988年閉店。ほかにもキャバレーチェーンの、ロンドン、ハワイ、ハリウッド、等があった。
■カルダン;ピエール・カルダン。日本でもピエール・カルダンの日本国内マスターライセンサーとして、ファッション・ライフスタイルアイテムを販売していた。世界中に販売網を持ち、デザイン、カルチャー、ファッション、時計、ジュエリー、雑貨を手掛けています。
■くさや;新鮮なムロアジ類(クサヤモロなど)、トビウオ類、シイラなどの魚を使用した干物であり、伊豆諸島での生産が非常に盛んである。
味は塩辛いながらもまろやかさがあり、味わいから感じるほど塩分は高くはない。くさや液の塩分濃度は4%の例もあり、濃くても13%程度である。独特の匂いによって好き嫌いが分かれるが、日本人が好きな発酵した魚の香りやうま味から、ご飯のおかず以外に、「島焼酎」と呼ばれる伊豆諸島産の焼酎や、コシの強い(乳酸の多い)日本酒によく合うとされる。
食べると旨いのですが、トイレ臭が・・・。
■血統書(けっとうしょ);飼育動物の血統を証明する書類。彼はダイヤモンドの鑑定書と言いたかったのでしょう。鑑定書=(美術品などが)本物であると鑑定したことを保証する書面。
■ダイヤ;宝石のダイヤモンドのことではなく、列車運行表。また、交通機関の運行予定。
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