落語「みどりの窓口」の舞台を行く 立川志の輔の噺、「みどりの窓口」(みどりのまどぐち)より
■立川 志の輔(たてかわ しのすけ、1954年2月15日- )は、富山県新湊市(現:射水市)出身の落語家、タレント。本名、竹内 照雄(たけうち てるお)。オフィスほたるいか所属。出囃子は『梅は咲いたか』。 身長176cm。
1983年1月、29歳で談志に入門。「志の輔」の前座名で落語家となる。
新作落語を殆どやらなかった師匠と異なり数多くの新作落語を創作し、口演している。最初の創作落語は『親の顔』。小説家・清水義範の短編小説『バールのようなもの』をもとにした新作落語で、創作にあたって清水義範本人から許可をもらった。それ以降、清水義範とは交流があり、「自分の作品はいつでも落語にしてよい」とのお墨付きをもらっている。他にも、清水義範の短編小説やエッセイをもとにした『バス・ストップ』(原作:『バスが来ない』)、『みどりの窓口』(原作も同名)などの新作落語があり、志の輔が口演する新作落語の代表作となっている。
最初に清水先生の「みどりの窓口」を読んだ時、きっと一日中駅の柱の陰からじっと、切符を買いに来る人たちを観察し続けている清水先生が見えました。本を読むたび、作家の方々の行動力は凄いなと驚き、以前は頻繁にテレビのレポーターもやっていた私は、好むと好まざるとに関わらずいろいろな現場に行き、しんどい取材をしながらも、結果いろいろなネタを集めていたのですが、近頃では忙しさにかまけてフットワークが悪くなり、なかなか飲み屋以外の現場に行くことが減りました。これではイカン、と思う今日この頃なのです。映画「踊る大捜査線」で「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」と織田裕二が言ってましたが、私もまたいろんな現場に顔を出そっと。ひょっとするとどこかの現場でお会いするかもしれませんね。(志の輔)
1996年からは「志の輔らくご in パルコ」を、渋谷PARCO劇場で毎年開催(2005年は未開催(PARCO劇場の改装工事などの関連もあり))。2006年1月には「志の輔らくご in パルコ vol.10」で、落語界でも初めての同一会場での1か月公演を行い話題となる。以後、2012年現在に至るまで1か月公演を毎年行い、渋谷PARCO劇場における毎年1月の恒例となっている。
■小説家・清水義範(しみず よしのり);(1947年10月28日 - )。「みどりの窓口」の原作者。
■旅客販売総合システム「MARS(マルス)」;(英語: MARS : Multi Access seat Reservation System)は、日本国有鉄道(国鉄)・JRグループの、『みどりの窓口』で運用されている、座席指定券類の予約・発券のためのコンピュータシステム。
以上この項、JR鉄道情報システム(株)ホームページより http://www.jrs.co.jp/article.php/business_mars
マルスが開発される以前は、予約列車の始発駅が属する指定席管理センターで、列車ごとに日別の指定席台帳を作って各列車の指定席を管理していた。 駅で切符の申込みを受けた際は、駅員が電話でセンターへ問合わせ、センターでは指定席台帳から空き座席を探し出して見つけた座席の座席番号を回答し、駅ではその座席番号を指定券に書き写して発券していた。
このため、ご記入や誤発券も多く、座席を売り逃がして空の列車を走らせたこともある。
初期の窓口の発券機。 上野・国立科学博物館蔵。
■新大阪(しんおおさか);大阪市淀川区西中島5丁目16番。西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅。大阪府内では唯一の新幹線駅です。
JR新大阪駅のJR京都線ホーム(手前から奥へ)と新幹線ホーム(左右)。手前で上下すれ違うのは東海道線の新快速。また、新幹線駅前の道路は立体化されてロータリーとなり、タクシーでひしめいている。(2008年8月)
■釜浦(かまうら);島根県出雲市釜浦町。山陰線出雲市駅からローカル線に乗って、宍道湖の北側日本海に接する港町。
■普通車とグリーン車;普通料金は距離によって決まる基本料金のみで乗車できます。グリーン料金は、鉄道会社によって微妙に違いますが、基本料金+おおむね100kmまでは1000円、200kmまでは2000円、300kmまでは3000円、301km以上は4000円です。
■九州宮崎(みやざき);九州地方南東部に位置する県。県庁所在地は宮崎市で、駅はJR宮崎駅。 県木「フェニックス」に代表される南国情緒豊かな気候から、1960年代には日南地区を中心とした新婚旅行のメッカだった。現在も春季のプロ野球などのキャンプ地として知られる。
上記ぐるりと回るには、ひかりで米原まで行って在来線で福井まで行き、京都に戻り新幹線で行けますが、お孫さんと合流後富山から信越線で長野に出て、早いのは東京に出て、そこから新幹線で九州に行けます。それに周遊券の適用があります。
今では、北陸新幹線で金沢まで行って、在来線で福井まで行きます。そのまま戻って長野で、娘夫婦と合流、東京に出て新幹線で九州へ、小倉から在来線で宮崎に。が、噺の筋では良いでしょう。
■JR”いまむら”駅;この駅名も架空の駅名です。仕入れに行きたかったのに。
■有楽町(ゆうらくちょう);東京駅の山手線南隣の駅。
■東京駅(とうきょうえき);東京都千代田区丸の内一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本、在来線が東海道本線・東北本線・総武本線・京葉線・中央線・山手線、東北新幹線)・東海旅客鉄道(JR東海、東海道新幹線)・東京地下鉄(東京メトロ、丸ノ内線)の駅。
東京駅。辰野金吾が設計し、国の重文に指定された丸の内側駅舎。右奥のビルは八重洲口のグラントウキョウサウスタワー。2017年12月25日撮影。
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