落語「お婆ちゃんのお見合い」の舞台を行く
神津 友好作
■五代目古今亭 今輔(ここんてい いますけ);、明治31年(1898)6月12日 -
昭和51年(1976)12月10日)は、群馬県佐波郡境町(現:伊勢崎市)出身の落語家。本名は、鈴木 五郎(すずき
ごろう)。生前は日本芸術協会(現:落語芸術協会)所属。出囃子は『野毛山』。俗にいう「お婆さん落語」で売り出し、「お婆さんの今輔」と呼ばれた。
1913年 - 上野松坂屋に勤務するが、上司と喧嘩し、僅か20日で退社した。以後、11の店を転々とする。 右写真;「お婆さん落語」を演じる五代目古今亭今輔。
■神津 友好(こうづ ともよし);1927(昭和2)年、長野県生まれ。昭和22年上智大学新聞学科卒業。昭和25年法政大学文学部英米文学科卒業。雑誌、業界紙記者を経て、昭和28年より演芸台本の専門作家となる。日本放送作家協会理事、文化庁芸術祭審査委員、芸術選奨選考委員、三越名人会企画委員などを歴任。NHK番組専属作家。花王名人劇場プロデューサー。著書に『笑伝・林家三平』『にっぽん芸人図鑑』『少年少女落語名作選』。2000(平成12)年文化庁長官表彰。
■十三回忌(じゅうさんかいき);死後満12年目の回忌。十二支が一回りしてもとにもどった年であるために起ったという。十三周忌。十三年忌。
■隠居所(いんきょじょ);家長が官職を辞しまたは家督を譲って隠退すること。また、その人、その住居。戸主が自己の自由意志によってその家督相続人に家督を承継させて戸主権を放棄すること。当主の現存の親の称。また、老人の称。その隠居が住む家。
■普請(ふしん);建築・土木の工事。家を建てること。
■総入れ歯(そういれば);全部義歯であること。また、上下それぞれがひと続きになった義歯。
■義太夫(ぎだいゆう);浄瑠璃の流派のひとつ。貞享(1684~1688)頃、大坂の竹本義太夫が人形浄瑠璃として創始。豪放な播磨節、繊細な嘉太夫節その他先行の各種音曲の長所を摂取。作者の近松門左衛門、三味線の竹沢権右衛門、人形遣いの辰松八郎兵衛などの協力も加わって元禄(1688~1704)頃から大流行し、各種浄瑠璃の代表的存在となる。
■お見合い(おみあい);互いに結婚相手としてふさわしいかを見るために、人を介して会うこと。
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