落語「寄合酒」の舞台を行く 三笑亭夢楽の十八番、「寄合酒」(よりあいざけ)より
■三笑亭 夢楽(さんしょうてい
むらく、1925年〈大正14年〉1月5日 - 2005年〈平成17年〉10月28日)は、岐阜県岐阜市出身。生前は落語芸術協会に所属。本名、渋谷
滉(しぶや ひろし)。肺不全のため死去。
以下の状況から、二代目とも称される。
■特級酒(とっきゅうしゅ);日本酒級別制度は、1940年(昭和15年)から1992年(平成4年)まで、日本において長らく存在した、日本酒の酒税法上、ならびに一般的な分類体系であった。
特級酒という名称は上記の通り、1993年(平成5年)以降廃止されました。落語の中に出て来る「特級酒」は当時の言葉ですが、普段二級酒しか飲んでいない職人達にすれば、値段も高く憧れの酒だったのです。
■カジカ(河鹿蛙・金襖子);カエルの一種。谷川の岩間にすむ。体色は暗褐色で四肢の各指端に吸盤がある。雄は美声を発するので飼養される。広辞苑、右図も。
■長芋(ながいも);ヤマノイモ科の蔓性多年草。栽培上は一年生。中国原産で、日本の山野に自生化し、また多くは田畑に栽培する。蔓は左巻、三角心形の葉を対生。葉腋に「むかご」を生ずる。雌雄異株。塊根は円柱状で約1mに達し、秋に収穫、「とろろ」などにして食用。
■盤台/板台(はんだい);魚屋が用いる、浅くて大きい楕円形のたらい。ばんだい。棒手振りの魚屋は、盤台を両側にして天秤棒で担ぐぎ、行商をする。
■お燗番(おかんばん);料理屋などで酒の燗の世話をする人。ここでは、徳さんの仕事。だったのだが・・・。
■数の子(かずのこ);(「鰊(カド)の子=ニシンをカドと呼んでいた名残」の意)
ニシンの卵巣を乾燥または塩漬にした食品。水に浸して戻し、醤油などをかけて食する。基本的に価格が高く、また、見た目が黄金色(こがね色)をしている事から、「黄色いダイヤ」の異称を持っている。カズノコを子孫繁昌の意にとって、新年・婚礼等の祝儀に用いる。
数の子の食べ方。キッコーマンの料理ページから。
■ヌタ(饅和え);魚介や野菜などを酢味噌で和えた食品。ぬたあえ。ぬたなます。
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