落語「もろこし女房」の舞台を行く
松浦泉三郎作
■五代目古今亭今輔(ここんてい いますけ);(1898年(明治31年)6月12日 - 1976年(昭和51年)12月10日)は、群馬県佐波郡境町(現:伊勢崎市)出身の落語家。本名は、鈴木 五郎(すずき ごろう)(旧姓:斎藤)。生前は日本芸術協会(現:落語芸術協会)所属。出囃子は『野毛山』。俗にいう「お婆さん落語」で売り出し、「お婆さんの今輔」と呼ばれた。実子は曲芸師の鏡味健二郎。
■松浦泉三郎(まつうらせんざぶろう);(1905年
-
1982年
)。この落語「もろこし女房」の作者。作品として、「春秋絵双六/伊賀屋三次御用帳」。「新作落語名人三人集」。
「風雲陸奥の陣/醜の御楯」。「風吹かば吹け」。
「吉野朝殉忠記」。 「長篇小説/夜明の歌」。 「好色見世物志」。等を執筆した小説家。
■もろこし;【唐土】
昔、日本から中国をさして呼んだ名。もろこし。
■赤土が乾く;昔のお墓は土葬でしたから、穴を掘った土が、埋め戻された後でも湿っています。その湿り気が無くなったら、次の連れ合いを探しても良いのですが、まだ湿っているような状態では「お前、早すぎるよ」と言うことになってしまいます。
■阿漕が浦・・・(あこぎがうら);『伊勢の海阿漕(あこぎ)が浦に ひく網も度重なれば人もこそ知れ』
■『さあさあ、浮いた浮いた瓢箪ばかりが浮くものか、この頃私も浮いてきた。さあさあ浮いた、浮いた』。
青瓢箪
■麻布の飯村;江戸にはこの様な町名は有りません。麻布は現在の六本木から外苑通りを通って、桜田通りまでの街並みです。飯村は江戸中、何処を探してもありませんので、飯倉または飯倉片町の間違いでしょうか。
■観音経(かんのんきょう);観音経は法華経(妙法蓮華経)の中の25品目にあるお経です。観音経には不思議な力があるといわれています。真の信心をもって観世音菩薩の名を一心に唱えたり、観音経を唱えるならば、すべての苦悩から解放されるともいわれています。
大乗経典の観音経系経典に属し、わずか42文字の最も短い経典として知られる偽経だが、古来ただ何度も唱えるだけでご利益を得られるとされており、人気が高い。 「十句観音経」は「観音経」のコンパクト版といえるかも知れない。
■江戸の時間の数え方;
■檀那寺(だんなでら);自家の帰依している寺。檀家の所属する寺。檀寺。だんなじ。
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