落語「ウワバミ」の舞台を行く 金原亭馬の助の噺、「ウワバミ」(うわばみ)より
■ウワバミ;大きなヘビのこと。漢字では蟒蛇と書く。特にボア科のヘビを指す。伝説上の大蛇(おろち)を指すこともある。
大きなヘビを指す日本語としては、古代の「をろち(おろち)」に代わって15世紀頃から使われるようになった。
足柄山の熊VSうわばみ×袴垂保輔 歌川芳艶の「破奇術頼光袴垂為搦」
■人を吞むというウワバミが出て来る落語;
昔、山には年老いたウワバミがいて、山道を行く旅人を吞んだと言う逸話が残っていて、今回のこの噺になったのでしょう。次は、池に居る大蛇の噺。
・ 「いうにいわれぬ」、世の中には、言うに言われぬ事が多く有ります。例えば間男の件で、「町内で知らぬは亭主ばかりなり」で、その亭主に口を滑らせたら大変なことになる。言いたくてもガマンすることが多々有ります。
■自身番(じしんばん);江戸時代、江戸市中警戒のために各町内に設けた番所。地主ら自身が、後には家主たちが交替でここに詰め、町内の出来事を処理した。
■心中(しんじゅう);相愛の男女がいっしょに自殺すること。情死。
■検視(けんし);検察官などが変死者の死体を取り調べること。検屍。
■棺桶屋(かんおけや);葬儀屋。棺に用いる桶、早桶を商う商売。江戸時代は亡くなってから特注で作られ、座棺で、大きな酒樽のような形状だった。落語「付き馬」に詳しい。
■祭壇(さいだん);祭祀を行う壇。供物をささげるために他から区別され、聖化された場所。普通には高い所に設けられ、諸宗教の儀礼の中心。
■お焼香(おしょうこう);香をたくこと。特に、仏前・霊前で香をたいて仏・死者にたむけること。
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